派遣社員から社長になりまして

このたび社長に就任しました派遣社員歴11年のベテランです。派遣社員時代の業種とは全く異業種に飛び込み会社を立てて社長に就任しました。

2018年の1月まで派遣社員でした。それが社長に就任しました。

自分がもう会社に勤められなくなる、仕事がなくなると言う現実を突きつけられたのが去年の11月(2017年)でした。


当時もうすでに巷では働き方改革なる言葉が一般的になりつつあり、同一労働同一賃金という名目で正社員と派遣社員などいわゆる一般的に言う(非正規雇用)という誰が作りだしたか分からない階級に無理やり分けられた働く上での不本意身分制度を形式上は差をなくそうと言う、ありがたーい改革が進められている時でした。


私はこの同一労働同一賃金をいつもチェックしており、このままいったら自分の給料は正社員と同じくらいになるから、派遣社員でずっといるもの良いかなって言う凄く楽天的な思考回路で生きていました。


派遣社員の処遇について色々な記事を読んでいたので、派遣切り、という言葉も知っていました。でもそれって人ごとで、自分のいる会社はまぁそんなことしないだろうくらいに思っていたのかもしれません。でも、想像していたこともあります。びくびくしていたか?いえ、当時凄く悶々としていたので、派遣切りにあったらちょっとワクワクしそうだな、なんて思ってもいました。


まさか、自分が派遣切り(派遣会社も派遣先企業も絶対口にはしない言葉)に合うなんてという気持ちでその話を聞かされた時、30分ほどどうしようか考えました。ショックな気持ちもあったのですが、ひょっとしたら楽しいこと出来るかもという気持ちもあったと思います。

 


私は安部首相の内閣が進めていた同一労働同一賃金にはほぼ賛成ですし、働く上で妙な階級を設けていることがとても謎でしたし、不愉快でもありました。


それは働いている自分の誇りとかプライドという類を守るための原動力ではあったのですが、正直な気持ちを言いますと、正社員だろうが、派遣社員だろうが私自身は立場はどちらでも良い気持ちもあります。仕事をしてお金を貰う。ただその単純な契約に正社員も派遣社員も何も違いはありません。


ただ昇給もこちらから打診しないと考えてもくれなかったし、立場としてやはり周りの理解が無いですよね。

 


その仕事が好きだったか?

いえ、別に。特別好きだとは思いませんでした。
英語を使う仕事ですが、やる人がいないから自分の仕事がある、という感じでした。


一緒に働く人たちが好きだったか?

それはあるかな。


でもずっと一緒にやりたいと言う気持ちでは無かった。

 

仕事に誇りを感じていた?

結構バイト感覚でずっと来ていたかな。

 

バイト感覚。

仕事に誇りを持てる、という人はその仕事をやり続ければ良いとは思います。
でも、どこか自分の中で釈然としないものがあって、自分の中で何か消化しきれない気持ちがずっと燻っていました。

いつか独立したい。
いつか何か自分の得意分野で自分のサービスをやってみたい、そういった気持はずっとありました。また派遣社員の仕事を終えてから自宅でもSEOやブログ、サイト等の作成なども行っていましたし、一時期は派遣の仕事と同等くらいに稼げるようになって、この成功体験が、自分のサービスでもひょっとしたら闘えるんじゃないかって言う気持ちの源に今もなっています。

 

と、そんなこんなでとうとういつかやってくるかもしれないと自分でも何となーく思っていた派遣切り、そうは思っていてもどこか人ごとだった派遣切りという瞬間が自分にもやってきてしまったのです。

 

さあどうする? what you gonna do?

 

正社員の仕事探した…。けどなんか違う。面接受けた。給料良かったから。でも続けて行きたいかって言われるとなんか違う。派遣元の会社に探してくれるよう頼んだ。でも無いって言われた。派遣元がもう派遣業から撤退するとか言っていた。ホントかどうか怪しい。。

 

 

派遣先企業に雇ってくれないか聞いてもらった。すぐ仕事なくなるのマズイ。でも断られた。


どうしよっかなーって考えていた時、一通のスカウトメールが来たんです。
今は企業名は出せない(ブログに書いていいか聞いてないので)のですが、社長募集だったのです。


それを最初見た時、自分じゃ無理かな、だって業界知らないし。応募したところでダメだろうくらいに思っていました。


それでも何回かスカウト(多分不特定多数に送っているとは思うけど)メールを見ているうちに一度調べてみようと言う気持ちになって業界を調べてみたのです。


その業界は調べれば調べるほど広告業に近い。あれ、ウェブでの集客なら出来るし、また自由にやれるって言うならサイト作ったりブログかいたりして出来るかも、という気持ちが生まれて来てこれはぜひとも応募するしかないと言う気持ちに変わって行ったのです。